センパイ、最近の本でなにかオススメありますか?
コロナ対策休業で、時間が余ってるんです。
そーだね、そしたら話題になった橋下さんとホリエモンの本、読んでみたら?
すぐ読めるよ。
どーも、とーまです。
最近、本を読むときに、「この本はコロナ禍以前のモノか、それともコロナ禍で書かれたモノか?」と気になるようになりました。
新型コロナの影響は、生活を変えただけでなく、考え方やこれからの生き方も変えたと思うからです。
そんな中、最近読んだ、「生き方革命」を紹介したいと思います。
著者はあの橋下徹氏と堀江貴文氏のダブル著者。コロナ禍で行われた対談をまとめた著書です。
サブタイトルにあるように、未知なる新時代の攻略法をイノベーターの二人から学んでいきましょう。
2人の著者の紹介
いまさら説明不要かと思いますが、簡単に。
橋下 徹
1969年生まれ。弁護士・政治評論家。 2008年から大阪府知事、11年から大阪市長を歴任し、大阪都構想住民投票の実施や、行政組織・財政改革などを行う。15年に大阪市長を任期満了で退任。現在、テレビ出演、講演、執筆活動を中心に多方面で活動。
「生き方革命」著者紹介欄より
堀江 貴文
1972年、福岡県生まれ。実業家。 ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。また、会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1,500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開。
「生き方革命」著者紹介欄より
歳も比較的近く(3歳違い)、過去にもTV等で多く対談しています。
どんな相手であろうが、つじつまが合ってなかったり、筋が通っていない話には、歯に衣着せぬ発言をするイメージの二人ですが、二人が対談しているときはお互いとても気を使っているのがわかります。
ちょっと古い動画(二人とも若い‼)ですが、頭のいい人どおしの会話、といった感じです。
「生き方改革」 本の内容
まず、この本、「生き方革命」の目次です。
それぞれの章での2人の主張をまとめてみました。
第1章 個人と組織
日本社会の沈滞の原因は「流動性の低さ」。抜け出すには人材の流動を高めるしかない。
経済とはヒト、モノ、カネだが、ヒトが動くとすべてが動く。
雇用の流動性を高めるには、人材のマッチングの仕組みが必要。
セーフティネットとしてのベーシックインカム。
生き残るカギは情報リテラシー。
個人として業界構造がどうか客観的に考える。
人に頼ることはみっともないことではなく、助けるほうも優越感に浸っている。
個人と組織というタイトルですが、二人とも組織に依存しない生き方を提唱しています。橋下氏は「流動性」をキーワードとし、転職などでステップアップすることが日本の経済を底上げすると言います。
堀江氏も、情報を浴びることによって個人としての力を重視しているようです。
第2章 働き方
生産性を上げるには、最低賃金をあげればよい。
高付加価値を生み出すのは十分な休息。
対面至上主義はチームワークごっこにすぎない。
まずはウェットすぎる人間関係をベースにした仕事の進め方をやめる。
組織の時代は終わった。これからは個人の時代。
組織はトップ次第で変われる。それには情報を集める仕組みも必要。
多様性があり、ドライな組織風土が競争力を高める。
効率化を常に考え、自身の仕事を発展させる。
非同期型コミュニケーションが時間効率を上げる。
ホワイトカラーの仕事は10分の1になる。
会社員になるより、自分のしたいことを始めたほうが人生が豊かになる。
この章では二人の立ち位置に若干違いがあります。
橋下氏は個人の行動だけでなく、組織のとるべき対応等にも言及しています。それが最低賃金の上昇だったり、組織トップの情報力の重要さ、また組織の多様性です。
それに対し、堀江氏は一貫して個人の生産性への言及です。効率を重視し、いままでの仕事に対する考え方を改めるよう諭します。
第3章 お金
貯金だけでは老後資金を賄えない。ETFに投資する。
家はマイナスの資産。買わないこと。
賃貸住宅がいちばんコスパがいい。ホテル暮らしは効率がいい。
モノも所有しなくても、レンタルで十分。
生命保険には入らず、その分のお金はもっと意味のある使い方をする。
株はしょせんギャンブル。
預貯金もムダ。お金がないならひとから借りる。
そのためにも、信用を高めておく。
健康にお金をつかう。
生活保護があるから、お金の心配はいらない。
お金に関しては橋下氏の言及がすくなく、ほとんどが堀江氏によるものでした。
家をかわない、レンタル・サブスクを駆使する・保険に入らない・現金を貯めないなど、今までの常識はプロパガンダだと主張しています。
なかなか実践できないけど、
ホリエモンの言っているように考え方を変える必要があるよね
僕はもう家も買って、生命保険にもしっかり入って、車のローンもあります
…。
第4章 都会の暮らし、地方の暮らし
現状維持だと競争力を失い、地方が衰退する。
東京vs地方なんてくだらない。実際に住んでみて経験してみる。
都会はコスパがいい。なぜなら人生において最も大事な「時間」を活かせるから。
地方だろうがどこにいようが、今の時代ある程度稼げる。
だから、地方にハンデはない。
都会か地方かなんてテクノロジーで解決できるので、好きなところに住めばよい。
この章もほとんどが堀江氏の主張でしたが、若干矛盾しているのではないかなと感じました。
まず、橋下氏の主張は元政治家らしく、地方創生への自身の考えを述べています。納得するところも多々あり、地方創生だけでなく、企業に置き換えても通じる考え方でした。
それに対して堀江氏の主張は都会のほうがコスパがいいとしつつ、地方でも変わらないと説きます。
結局はどこに住んだとしても、何をするかが大事だということと思いました。
第5章 学びと情報収集
仕入れた情報をもとに、仮説を立てて調べて自分なりにアウトプットすることを心がける。
適性や才能があるかはわからない。こどもには好きにやらせる。
没頭することで、個性や才能が育まれる。
興味さえあれば自習するもの。義務教育が個性ない人を生み出している。
好きなことならスキルが自然と身につく。将来性で判断するのはムダ。
努力や我慢していると上達しない。本当にやりたいことは没頭できる。
ネットのコンテンツやSNSを活用すれば、海外留学の必要がない。
ゲームが悪いのではなく、うまく活用すればスマホも優秀な学習方法。
膨大な情報をあびれば、判断を行う脳が発達する。
スマホ・本・マンガは情報収集に最適。
2人の主張がほぼ同じだった章となります。
表現の違いはあるものの、両人とも好きで没頭することが大事と説きます。
そうすることで、自然とスキルアップするとのこと。
言い換えれば情熱のようなものだと感じました。
好きこそ物の上手なれ、ですね
第6章 教育
大学受験は事務処理能力を高める。
一流大学・一流企業のモデル崩壊。それよりも個の能力。
国や自治体はもっと教育への公費投入をするべき。
義務教育は優秀な兵隊を作る洗脳装置。
一律な教育で、言うことを聞いているだけでは幸せになれない。
テクノロジーの変化は速い。短期集中で身につけ、活用すべし。
学校の集団行動がなくても人は成長できる。義務教育制度を撤廃しろ。
学校の授業はオンラインのほうが効率的。
この章でも、若干二人の主張の違いがあります。
大阪府知事・市長時代から橋下氏は自身の政治において教育を重視していたこともあり、国・自治体への提言もありました。
それに対して堀江氏は義務教育さえ反対の立ち場です。
ちょっと極端な気がしますが、確かに今の義務教育が最善ではないでしょうから、なにかしら改革が必要だと感じます。
小・中学校、たのしかったから、
なくなっちゃったらさみしいけど。
第7章 夢中で生きる
大胆なほう、おもしろいほう、チャレンジなほうを選んだほうが自分の力を伸ばしてくれる。
たくさんの情報を吸収し、チャンスがあったら大胆に乗ってみる。
SNSの誹謗中傷で自分の人生を消耗させることは必要ない。
マスメディアも流動性が必要。
夢中になれるものを見つけて、とことん楽しむ。
たくさんの情報があれば、未来が不安でなくなる。それでも情報がない時は考えない。
情報を集め、自分で動いて仮説実証し、知的好奇心を満たすのは人生のゲーム。
テクノロジーの進化を取り組んで楽しむ。
たくさんの情報を集めれば、やりたいことができる。
好きなことをつきつめれば、仕事になったりコミュニティができたり、充実する。
思い込みを解けば、幸せな未来が待っている。
最後の章です。
ここも、両人の主張はほぼ一致しています。
それは、好きなことに夢中になれば、人生が楽しくなるっていうこと。
夢中になり、没頭すれば、おのずと道が開けてくる。そんな二人の主張です。
「生き方革命」レビュー まとめ
アフターコロナと言われるけれど、なかなかアフターにならず、コロナナウというような状況が続いています。
まだまだ先が見えず不安になりますが、不安になるのは情報が足りないということ。
そして、たくさん情報を得ても、それでも先がわからないことは考えないこと。
その2つを学びました。
ますます個の力が試されています。まずは情報の収集から始めます。
みなさんも一度この本を読んでみてください。
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